気に入った物件が見つかって資金計画のめどがついたら、実際に現地に行って見学をします。とはいえ、初めての不動産投資ともなると、現地を見学するのが大事なことはわかっていても、いざ物件を目の前にすると何をどうチェックすればいいのか戸惑うことも多いものです。そこで今回は、現地見学をする際の基本的なポイントをお伝えします。
まずは交通の便や生活の利便性、物件の周辺環境などを確認します。電車やバスを利用する地域では、駅やバス停までの距離や道のり、運行状況など。車中心の生活する地域では物件までの道路状況や幹線道路までの距離をチェックしておきましょう。せっかく現地に行くのですから、実際の道のりを移動して自分の目や足で確認するのがおすすめです。
生活の利便性や物件の周辺環境は、スーパーやコンビニ、病院などが近くにあるのかといった住む人の生活に関わることを確認するのはもちろん、物件の周辺に嫌悪施設やゴミ屋敷など、住むのがためらわれるような点がないかもしっかりチェックします。賃貸需要のポイントになるので、自分が入居するつもりで確認することが大切です。
次に物件の管理状況や状態をチェックします。外観の雰囲気や日当たり、ゴミ置き場や雑草、ポストのチラシ、駐輪場や階段など共有部分が清掃・整理整頓されているか。また基礎部分や外壁のひびや、壁に雨漏りの跡がないかも確認。一棟物の場合は、隣との境界線も確認します。乱れている様子や清掃が行き届いていない様子があれば、問題のある入居者がいたり、管理会社がきちんと管理していない可能性もあるため、購入する前に確認する必要があります。
室内が見られる場合はリフォーム状況の確認や水回りなどの設備面、ドアや収納もすべて開けて確認しておきましょう。雨漏りの跡がないかなども確認します。一棟物の場合、入居者のいる室内を見られないことは理解しておく必要があります。
もし可能であれば近隣の住人に会って、付近に問題がないか、夜の人通りや騒音などはどうか、といったことを聞いてみるのもおすすめです。
入居者の立場と、事業を行う立場の両面から、できる限りのチェックをしっかりすることで、物件選びで失敗してしまうリスクを下げることができます。また見学の際、気になったことがあれば、その場で案内した不動産会社のスタッフに質問して、そこではわからなくても後でしっかり確認してもらい、納得した上で検討するようにしましょう。